体験談-アジャストを通して

日本上部頸椎カイロプラクティック協会会員のオフィスに頂いた体験談をご紹介いたします。

ご協力ありがとうございました。

 

手元の予約カードを見ますと、初めて上部頚椎カイロプラクティックのオフィスを訪れたのが2018年8月21日となっています。あの時は、「藁をもすがる思い」そのものでした。そうか、もう2年半もたったのだ、、、。あの頃の痛みをすっかり忘れてしまった現在の幸せに大変感謝しています。

2017年の秋頃に慢性膀胱炎が再発したのがきっかけでした。海外生活をしていることもあり、以前効いた薬を送ってもらい様子を見ていたのですが、一向に良くならず、かえって悪くなるばかり。結果的に色々な種類の薬を沢山飲むことになり膀胱炎だけではなく膣内に潰瘍が出来ていると言われ連日病院へ通いました。痛みは辛く、歩いても、座っても、何をしても体調は悪く、精神的にも追い詰められ、神経内科の門までたたきました。様々な病院を渡り歩くも特に明確な原因はなく、不安を抱え毎日を送っていました。

その後、軽い精神安定剤を毎日服用しながら日々過ごしていました。その後漢方にて膣内の潰瘍の痛みは身体から抜けた気がしたのですが、肛門の辺りに痛みが移り肛門科に通院することになりました。それでも原因はなかなか特定出来ませんでした。そんな中、一番辛かったことは医者から「原因はストレスかなぁ。」の一言。確かに外国暮らしにストレスはあったでしょう。でも、痛みはストレスなんかじゃない!これだけは自分が一番分かっていました。

帰国した際、友人より勧められた上部頚椎カイロプラクティックのオフィスの門を叩いたのです。初回、アジャストする意味について、先生が説明なさいましたが、何となく理論上は理解できたものの、だからと言って、全てが理解できたというわけではありませんでした。アジャスト後、大きくずれていた手足の長さが揃ったと言われましたが、実感することは出来ず、そんなものかなと思いながら家に帰りました。家に帰ってぐっすり眠ったことを覚えています。その後数日、一日中、ひたすら眠かった日が続きました。劇的に良くなったとか痛みが消えたということはありませんでした。それでも、小さな変化、何か痛みが少しだけ落ち着いてきたという実感がありました。

10月初旬にアジャストのためだけに帰国しました。その時のアジャストの直後だったと思うのですが、以前より痛みがひどくなったように感じたのです。飛行機に乗ったからなのか、やっぱりアジャストじゃ治らないのか、悲観的な思いばかり浮かんできました。そのくらいひどい痛みが戻ってきました。精神的にも不安でたまらず、自分でどうしていいか分からず、先生に国際電話を掛けてしまいました。先生は好転反応かもしれないから、少し我慢して様子を見てくださいと冷静におっしゃいました。ところが、そんな状態が3,4日続いたでしょうか、急にそういう不安感が潮が引くように消えてなくなってしまったんです。そして、なんか気分がすっきりしてしまったのです。憑き物が取れるという表現が奇しくも似ているかもしれません。そして以前よりも明るく前向きに考えられるような安定した気持ちになれたのです。そして、それと並行するように、肝心の痛みの方も、薄皮を剥ぐように毎日、毎日、少しずつ減っていきました。朝起きるとそう感じました。自覚して感じられることは、この上なくうれしいものでした。去年の今頃の辛さを思い出し今の幸せをしみじみ感謝したお正月になりました。それでも、その後、疲れてしまった時、重いものを持った時、素人のマッサージを受けてしまった時、ちょっと無理すると2,3日痛みがやってきます。それでも、アジャストのおかげでしょうか、自分で治癒するエネルギーが少しずつ出て来たのでしょう。痛みはしばらくすると落ち着くようです。その繰り返しでした。本当の意味で痛みを忘れ、心身ともに絶好調と感じられるようになったのは、その年の夏頃。痛みの発症から丸2年。上部頚椎カイロプラクティックのオフィスに通うようになってからは、ちょうど1年ぐらいでした。痛みがあった期間ぐらい、痛みを忘れるまでかかったという勘定でしょうか。健康であることが本当に嬉しいことなんだと、大声で叫びたいくらいでした。

今、こうやって、上部頚椎カイロプラクティック、つまりアジャストとの関わりの記録を書いて思うこと、そして皆さんにお伝えしたい事は、「時間」が重要だということでしょう。痛みの不安がない今から振り返れば、たった一年で痛みがなくなったということは、驚くべき事実だと思いますが、痛みの真っ最中の当事者にしてみれば、一日一日が長く辛い毎日です。これを飲めば痛みがなくなるという治療法しかしらない私達にとって、「時間」というものを冷静に考える心の余裕がなくなっていることも事実です。身体があるべき姿に戻るためには、必ず「時間」が必要であること。頭では分かっていることですが、なかなか信じることが出来ません。そして、「好転反応」の辛さ。一度よくなったと思っていた後に、再発したかのような痛みや症状の復活。先生も「好転反応」については、きちんとおっしゃってはいるのですが、こればかりは経験したものでなければ分からない辛さです。時間との戦い、好転反応との戦い。それはすべて自分との戦いかもしれません。自分の身体を信じることが出来るかということ。自分の身体を信じられるようになるためには、やはり自分の身体と長い時間の対話(アジャストも含めて)が必要だということかもしれません。

痛みは、痛みに伴う不安も含めて、他人には分からないものだと思います。でも痛みは決して悪いことではありません。健康を回復して、素直にそう思えるようになりました。私がアジャストを通して経験した喜びを、皆さんにも同じように感じていただきたいと思います。

 

THさん 45歳 女性